介護

社会と福祉のあり方

介護概論 代弁者としての役割

介護概論 代弁者としての役割


急速に進む高齢社会ののなかで、寝たきりや痴呆性高齢者などの要介護高齢者が増大しています。

その一方で高齢者夫婦のみの世帯やひとり暮らしの高齢者が増加し、
女性の社会進出と老親の扶養義務に対する意識の変化もあいまって家庭内の介護力は低下しています。

 障害をもつ人の生活は、ほとんどの場合家族によって支えられている。

そのなかで、障害をもつ人が自宅での生活を維持し続けるには、家族介護の軽減が重要だと考える。

これを解消するには、家族に代って当事者を支援する資源が増えていく必要性があり、家族側からみれば、介護を軽減するものとして、当事者への介護サービスがある。

知的障害者への福祉サービスは、家族を通してニーズの把握が行われている。

知的障害者は言葉で表現や、物事を判断することが難しいと捉えられ、その部分を家族や周囲の人々が担っており、障害をもつ人の家族は、本来の家族としての役割と同時に介護者としての役割、代弁者としての役割を担っている。

しかし、家族が求めるものと、当事者が求めるものに違いがあり、家族が代弁している内容が、本当に当事者のニーズと一致しているとは限らない。

特に介護負担が大きいほど、家族を通じて把握された当事者のニーズの中には、介護者の意見が含まれている可能性がある。

このように、代弁者としての役割を果たすうえで、当事者が本当に何を必要としているかを把握することが大切である。

これらのことから、障害者も単なる家族の一員としてではなく、一人の人間として、年齢相応の生活ができるように自立支援に向けた、ケアマネジャーなどの代弁者としての役割が重要である。


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