高齢者

社会と福祉のあり方

高齢者の生活と社会保障

高齢者の生活と社会保障


社会保障は、個人の自立、自助努力を基礎とした国民連帯の中心として位置付けられるものである。

増加する高齢者の社会保障また、高齢者の就労促進のためには、
まず、65歳まで働くことを希望する者は働き続けられるよう、
再雇用や継続雇用等雇用を確保していくとともに、

就労促進の妨げになっている定年退職制度を見直すなど、
雇用における年齢だけを理由とする不利な取扱いを改める必要がある。

日本において社会保障が本格的に展開されるようになったのは、第二次世界大戦後のことで、昭和22年に施工された現行日本国憲法第25条で「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。


国は、すべての生活部面について社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」。

とあり、国民が安心して生活するのに不可欠な制度である。


公的年金は、高齢者が貧困に陥ることを防ぐというだけでなく、
退職後の生活水準が現役時代に比べて急激に下がることを防ぐ
役割を果たしており、高度医療をも対象とした医療保障の制度は、国民の健康を保持する上で欠くことができない。

とくに医療に関しては社会保障の中で重要な位置づけになる。

医学・医療が進歩することにより高齢者の疾病の予防や健康づくりの分野で重要な役割をもつのである。

また少子・高齢化の急進展で年金、医療、介護などの社会保障費が増加して、国民の負担が増大することも懸念されているので、定年後、就労促進のために、働く事を希望する者に対しては、再雇用などの定年退職制度の見直しが必要である。

あわせて、各地方自治体が実施している生きがい対策事業や、地域福祉活動など高齢者が暮らしやすい環境づくりも必要とされている。


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